CSを楽しむ。

2017年09月17日

CSを楽しむ。

2007年の導入以来、10年が経ち、未だに賛否両論ある日本プロ野球界における「クライマックスシリーズ」。
所謂、【CS】。
元々は、大リーグがモデルになっているであろうことから、日本プロ野球に導入する意味はあるのか?
と言われ続けてきた。

そもそも、大リーグとはチーム数が違い過ぎる。
日本プロ野球がセパ合わせて12球団に対し、大リーグは倍以上の30球団もある。
なので、根本的に比べる土俵が違うものと考えている。

結果的に、10年間CSを観てみてきて、自分自身は賛成派である。
改良を重ねてきての、現状の制度に賛成ということである。

あくまでも、【リーグ優勝】が重んじられ、その次に【クライマックスステージ】さらには【日本シリーズ】と位置付けられる。
このスタイルが日本プロ野球ではしっくりくる。

10年を振り返る

日本シリーズ進出チーム【()内は1位から順のリーグ順位】
【セ・リーグ】
2007年 中日(巨人、中日、阪神)
2008年 巨人(巨人、阪神、中日)
2009年 巨人(巨人、中日、ヤクルト)
2010年 中日(中日、阪神、巨人)
2011年 中日(中日、巨人、ヤクルト)
2012年 巨人(巨人、中日、ヤクルト)
2013年 巨人(巨人、阪神、広島)
2014年 阪神(巨人、阪神、広島)
2015年 ヤクルト(ヤクルト、巨人、阪神)
2016年 広島(広島、巨人、DeNA)

【パ・リーグ】
2007年 日本ハム(日本ハム、ロッテ、ソフトバンク)
2008年 西武(西武、オリックス、日本ハム)
2009年 日本ハム(日本ハム、楽天、ソフトバンク)
2010年 ロッテ(ソフトバンク、西武、ロッテ)
2011年 ソフトバンク(ソフトバンク、日本ハム、西武)
2012年 日本ハム(日本ハム、西武、ソフトバンク)
2013年 楽天(楽天、西武、ロッテ)
2014年 ソフトバンク(ソフトバンク、オリックス、日本ハム)
2015年 ソフトバンク(ソフトバンク、日本ハム、ロッテ)
2016年 日本ハム(日本ハム、ソフトバンク、ロッテ)

こうしてみてみると、やはりリーグを優勝したチームがクライマックスシリーズも制し、日本シリーズに進出しているケースは多い。
2010年、一度だけパリーグで3位だったロッテがクライマックスシリーズを勝ち上がり、そのままの勢いで日本一を獲得した。
確か、その時は、リーグ優勝も3位のロッテが獲ったことになっていたはずだ。
さすがにこれは違和感もあり、今の制度にようやく落ち着いたということになる。
まあ、しかし球団を応援するファンとしては、リーグ優勝は逃しても、クライマックスシリーズ進出があるというのは一つの楽しみになる。
もちろん、選手にとってもモチベーションとなり、優勝が決まったあとでも、2,3位を争う戦いが熱く繰り広げられるのはプロ野球界にとっても非常に大きいことである。

新たな節目を迎える11年目の今年は、既にセパ共にM1のため、リーグ優勝はほぼ決まりつつある。(セリーグは広島、パリーグはソフトバンク)
しかし、2,3位。あるいは3,4位の争いは混戦状態にあり、一ファンとしてはこの上ない、最高に面白いシーズンになっている。
また、リーグ戦終盤になると球団は、来季、契約をしない選手。退団する選手。引退する選手の名前も挙がってくる。
そういう選手たちを最後に観れるのもクライマックスシリーズだったりする。

10年経ち、ようやく根付いた制度だが、まだまだこれから先も改良されていき、その度に、議論を重ね、進化を遂げていくのであろう。
期待したい。

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