メンバー争い

2017年10月09日

メンバー争い

先日、アジア最終予選のオーストラリア戦に見事勝利し、6大会連続のW杯出場を果たした、サッカー日本代表。
ロシアW杯に向けた準備は既に始まっている。
アジアの中で、その地位を確立した日本代表の次なる野望は、やはりW杯でのベスト16以上の成績ではないだろうか。
過去、5回の出場(内1回は日韓共同開催)はグループ予選敗退が3回、ベスト16が二回。
と、世界の壁を痛感する結果となっている。
特に、初出場を果たした、1998年のフランスW杯では、3戦全敗。
成す術なく、敗れ去った。
出場することが目標だった日本サッカー界は今や、W杯に出場すること。
だけでは、もはやファンは納得しない。
【求められる結果】を出すため、日本代表は進化し続けなければならない。
W杯でもう一つ注目されるのがそのメンバー争いでもある。本大会に出場出来るメンバーは23人。

始まり

全ての始まりはここからではないだろうか、、、。
1998年6月。
日本代表としての史上初のW杯、フランスW杯に挑む22名のメンバーリストに、これまで日本代表を牽引してきた絶対的エース。
三浦知良。カズの名前は無かった。
記憶に新しい、、、。
「外れるのはカズ、三浦カズ、、、。」
今尚、語り継がれる岡田監督のこの発表。いかにしてW杯が偉大な大会であるのか、、、。
他には、ベテランの北澤豪選手、最年少の市川大祐選手がメンバーから外れている。
限られたメンバー枠をめぐる日本代表のメンバー争いのこれまでを少し振り返ってみたい。


1998年フランスW杯


1  GK 小島 伸幸
2  DF 奈良橋 晃
3  DF 相馬 直樹
4  DF 井原 正巳
5  DF 小村 徳男
6  MF 山口 素弘
7  MF 伊藤 輝悦
8  MF 中田 英寿
9  FW 中山 雅史
10 MF 名波 浩
11 MF 小野 伸二
12 FW 呂比須ワグナー
13 MF 服部 年宏
14 FW 岡野 雅行
15 MF 森島 寛晃
16 DF 斉藤 俊秀
17 DF 秋田 豊
18 FW 城 彰二
19 DF 中西 永輔
20 GK 川口 能活
21 GK 楢崎 正剛
22 MF 平野 孝
監督 岡田 武史

 

2002年日韓W杯

史上初の、共同開催となった日韓W杯。
開催国のメリットを最大限に生かし、初の予選突破。
しかし、決勝トーナメント一回戦、トルコ代表の前にベスト16で姿を消す。
規律を重んじた、フィリップ・トルシエ監督の元、開催国の役割は最低限果たしたといえるのでないだろうか。
そのメンバー争いで最大のサプライズは、ベテランの秋田豊選手、中山雅史選手を招集したことではないだろうか。
裏では、中村俊輔選手が直前でメンバーを外れた。
その後、中村選手は海外への移籍を決意し、大きな功績をあげることとなる。

1  GK 川口 能活
2  DF 秋田 豊
3  DF 松田 直樹
4  DF 森岡 隆三
5  MF 稲本 潤一
6  MF 服部 年宏
7  MF 中田 英寿
8  MF 森島 寛晃
9  FW 西澤 明訓
10 FW 中山 雅史
11 FW 鈴木 隆行
12 GK 楢崎 正剛
13 FW 柳沢 敦
14 MF 三都主アレサンドロ
15 MF 福西 崇史
16 DF 中田 浩二
17 DF 宮本 恒靖
18 MF 小野 伸二
19 MF 小笠原 満男
20 MF 明神 智和
21 MF 戸田 和幸
22 DF 市川 大祐
23 GK 曽ヶ端 準
監督 フィリップ・トルシエ

2006年ドイツW杯

日本サッカー界に大きな影響を与えたジーコ監督率いたドイツW杯。
サプライズ招集等はなかったものの、成熟されたこのチームは、中盤の層が厚く、黄金カルテットと呼ばれ、大きな期待をされていた。
しかし、結果は1勝もすることなく、予選敗退。
なんといっても、大会後、突然の引退発表をした、中田英寿選手に大きな注目が集まった。


1  GK 楢崎 正剛
2  DF 茂庭 照幸
3  DF 駒野 友一
4  MF 遠藤 保仁
5  DF 宮本 恒靖
6  MF 中田 浩二
7  MF 中田 英寿
8  MF 小笠原 満男
9  FW 高原 直泰
10 MF 中村 俊輔
11 FW 巻 誠一郎
12 GK 土肥 洋一
13 FW 柳沢 敦
14 MF 三都主アレサンドロ
15 MF 福西 崇史
16 FW 大黒 将志
17 MF 稲本 潤一
18 MF 小野 伸二
19 DF 坪井 慶介
20 FW 玉田 圭司
21 DF 加地 亮
22 DF 中澤 祐二
23 GK 川口 能活
監督 ジーコ

2010年南アフリカ大会

二度目の指揮を執った岡田監督。
2002年、敢えて言わせてもらう《サプライズ人選》は今回は無かった。
サプライズ招集が期待されたメンバーはリストにはなく、無難な人選となった。
日本代表としては、二度目の決勝トーナメント進出も、またもベスト16の壁は破れずに敗退した。

1  GK 楢崎 正剛
2  MF 阿部 勇樹
3  DF 駒野 友一
4  DF 田中マルクス闘莉王
5  DF 長友 佑都
6  DF 内田 篤人
7  MF 遠藤 保仁
8  MF 松井 大輔
9  FW 岡崎 慎司
10 MF 中村 俊輔
11 FW 玉田 圭司
12 FW 矢野 貴章
13 DF 岩政 大樹
14 MF 中村 憲剛
15 DF 今野 泰幸
16 FW 大久保 嘉人
17 MF 長谷部 誠
18 MF 本田 圭佑
19 FW 森本 貴幸
20 MF 稲本 潤一
21 GK 川島 永嗣
22 DF 中澤 佑二
23 GK 川口 能活
監督 岡田 武史

2014年ブラジルW杯

サッカーの国ブラジルで開催された、記憶に新しいブラジルW杯は、再び世界の壁を感じる大会となった。
ベスト16以上の期待を抱いた今大会は、「未勝利」のまま大会を去った。
特に、最終戦のコロンビアとの一戦は、1-4と大敗、、、。
これまでの自信を打ち崩された形となった。
国内で結果を出し続けた、大久保嘉人選手が唯一のサプライズ招集ではないだろうか。


1  GK 川島 永嗣
2  DF 内田 篤人
3  DF 酒井 高徳
4  FW 本田 圭佑
5  DF 長友 佑都
6  DF 森重 真人
7  MF 遠藤 保仁
8  FW 清武 弘嗣
9  FW 岡崎 慎司
10  FW 香川 真司
11  FW 柿谷 曜一朗
12  GK 西川 周作
13  FW 大久保 嘉人
14  MF 青山 敏弘
15  DF 今野 泰幸
16  MF 山口 蛍
17  MF 長谷部 誠
18  FW 大迫 勇也
19  DF 伊野波 雅彦
20  FW 齋藤 学
21  DF 酒井 宏樹
22  DF 吉田 麻也
23  GK 権田 修一
監督 アルベルト・ザッケローニ

2018年ロシアW杯。

ハリルジャパン体制から、これまで100人近くのメンバーが招集されている。
本大会を前にまずはメンバー選考においてどんな結末が待ち受けているのか。

こちらにも注目してみたい。

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