2018年ロシアW杯への【明暗】

2017年11月17日

2018年ロシアW杯への【明暗】

 

激闘のプレーオフを経て、2018年ロシアW杯の出場32か国が決定した。
プレーオフを制したオーストラリアを含め、アジアからは史上初の5か国が出場する。
しかしながら、イラン以外は、いずれも【第4ポット】に振り分けられているため、いずれも格上を相手にすることとなる。

注目の出場国は以下の通り。

出場国

開催国
ロシア(開催国)

アジア
イラン(2大会連続5回目)
日本(6大会連続6回目)
韓国(9大会連続10回目)
サウジアラビア(3大会ぶり5回目)
オーストラリア(4大会連続4回目)

欧州
ベルギー(2大会連続13回目)
イングランド(6大会連続15回目)
ドイツ(17大会連続19回目)
スペイン(11大会連続15回目)
ポーランド(3大会ぶり8回目)
アイスランド(初出場)
セルビア(2大会ぶり12回目)
フランス(6大会連続15回目)
ポルトガル(5大会連続7回目)
スイス(4大会連続11回目)
クロアチア(2大会連続5回目)
スウェーデン(3大会ぶり12回目)
デンマーク(2大会ぶり5回目)

南米
ブラジル(全21大会連続出場)
ウルグアイ(3大会連続13回目)
アルゼンチン(12大会連続17回目)
コロンビア(2大会連続6回目)
ペルー(9大会ぶり5回目)

アフリカ
ナイジェリア(3大会連続6回目)
エジプト(7大会ぶり3回目)
セネガル(4大会ぶり2回目)
モロッコ(5大会ぶり5回目)
チュニジア(3大会ぶり5回目)

北中米カリブ海
メキシコ(7大会連続16回目)
コスタリカ(2大会連続5回目)
パナマ(初出場)

明暗

注目すべきは、世界で最も過酷と言われる、欧州予選を勝ち抜いた、初出場のアイスランド。
2016年の欧州選手権(本選)初出場ながら、決勝トーナメントに進出した実力は本物で、厳しい欧州予選(I組)を首位通過した。
出場国の中でも、人口は最小で欧州選手権で魅せてくれたような、【泥臭く、魂のこもった】試合に期待したい。

一方で、毎大会取リ沙汰されるのは、強豪国の敗退である。
94年アメリカ大会の出場を逃した日本代表(後にドーハの悲劇として刻まれる)の姿は今でも鮮明に覚えている。
予選が始まる度に未だ流され、語り継がれていくことになる。(前回のイチロー選手の話題ではないが、失敗から学ぶとはまさにこのことだろう)
その後、初出場を果たした98年のフランス大会以降、6大会連続の出場権を獲得している。
ロシア大会では更なる高みに期待したい。

98年フランス大会で優勝をしたジダン、アンリ、デシャンなどスター選手を揃えた、フランス代表も、94年アメリカ大会では、優勝国の一角にも挙げられていたイングランド代表と共に、本大会出場を逃している。

02年日韓大会では強豪オランダ代表が本大会への出場を逃し、06年ドイツ大会では、5か国出場のアフリカ勢だが、なんと4か国が初出場(トーゴ代表、ガーナ代表、コートジボワール代表、アンゴラ代表)という荒れっぷりだ。

そして、2018年ロシアW杯では、前回大会3位、前々回大会準優勝のオランダ代表が出場を逃した。

衝撃は、4度の優勝経験を誇る、イタリア代表、、、。
確かにここ2大会は、予選敗退なども続き、前評判こそ高いとは言えなかったが、ロシア大会に限って言えば、これまでの大会とは訳が違っていた。
はずだった、、、。
20年以上、代表のゴールを守ってきたブッフォン選手は早々に、【2018年ロシアW杯】を代表の花道と公言していた。
これだけの功労者が、こんなにもあっさりと姿を消してしまうのは非常に寂しい。

それにしても、60年ぶりの予選敗退、、、。
激戦の欧州において、これだけ長きに渡り、出場を続けていたことには単純に凄いことである。
イタリアの復活を心より願う。

他にも、今回は北中米カリブ海では絶対的な強さを誇るアメリカ代表、近年は国際大会でも大きな成果を上げ始め、評判も非常に高かっただけに残念である。

そしてブラジルやアルゼンチン、ウルグアイなどの強豪をおさえ、コパ・アメリカ連覇中のチリ代表、近年、急激に力をつけEURO2016ではベスト4に輝いた、レアル・マドリードのベイル率いるウェールズ代表など、多くの強豪国が涙をのんだ。

明暗を分けた、各地でのW杯予選。
本大会前から波乱の予感を感じさせる、2018年ロシアW杯。

果たしてどんなドラマが待ち受けているのだろうか、、、。

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