退くものたち

2018年11月08日

とにかく、どんな場面でも、【ひたむきに、一生懸命】に20年間、プロの世界でプレーし続けた選手というのはなかなかいないのではないだろうか。
新井貴浩選手が、今シーズン限りで現役引退を発表した。
最後の日本シリーズは、新井選手の最高の花道になるはずだった、、、。
しかし、そんなに漫画のようにうまくいく話もなく、ソフトバンクの前に、1勝4敗1分というなんとも厳しい現実を突きつけられ、またしても日本一はお預けとなった。
新井選手らしい。
と言ってしまえばそれまでなのか、、、。
好き嫌いの好みは別として、打席に入ると何故か応援したくなるのが、新井選手だったように思う。
おそらく、こう思ってる人は他にもいるのではないだろうか。
こんな選手がこれから先、出てくることは果たしてあるのだろうか。

新井選手をはじめ、この時期になると、今シーズン限りでの現役引退選手が出てくる。
新井選手のように、やりきって引退するケースは、ある意味では幸せな形である。
一方で、同じ引退でも、【戦力外通告】を受け、居場所がなくなり、引退しなくてはならないケースもある。
幸せな形とはいえない。
ここにプロの世界の厳しさがあり、花道を飾れる選手はプロの中でもほんとに一握りだ。
ほとんどの選手は、ひっそりと(そうなのかは、不明だが)現役生活を終える。
下克上で今シーズン、日本一に輝いたソフトバンクでも、活躍したこれらの選手も戦力外通告を受けることとなった。
本多雄一選手
五十嵐亮太選手
摂津正選手
寺原隼人選手

本多選手は現役13年間をソフトバンクで過ごし、長年チームの主力として活躍してきた。
走行守の三拍子揃った選手で、とにかく、チームに欠かせない存在であった。
今シーズンは30試合前後の出場に留まったが、まだまだ他の球団では活躍出来るだろう選手なだけに少し寂しい気持ちがある。
と同時に、個人的主観にあるが、同じ歳の選手は一抹の寂しさを感じる、、、。
現役引退し、来期からはソフトバンクの走塁コーチの就任が決まっている。
五十嵐選手はメジャーでも活躍した投手で、中継ぎも抑えも出来る、所謂、万能型投手。
繰り出される、速球は魅力的だった。
40歳を手前にして、年齢的な衰えは否めないものの、まだまだ活躍出来るであろう選手。
本人は現役続行を希望しているようなので、頑張ってもらいたい。
摂津選手は、2016年まで、5年連続で開幕投手を務めた逸材であり、最多勝も獲得した選手。
戦力外はなかなか驚いたが、こちらもまだまだ現役で頑張ってもらいたい。
寺原選手はいわずと知れた、ドラフト1位(2001年、4球団指名)でプロ入りをした選手で、まさに本格派の投球フォームは実に惚れ惚れとするものだった。
現役続行を希望しているようなので、諦めないでもらいたい。

今年もドラフト会議を経て、期待を胸にプロの門を叩く、選手が100名近くのいる中、その裏では、それ同等数の選手達が汗と涙が沁みこんだ、ユニホームを脱ぐ。
まさに光と影。
そこに数多くのドラマがある。

日本球界、メジャーでも活躍したタイガーズの西岡剛選手も戦力外通告を受けた選手の一人。
まだまだ現役を希望している。
ドラゴンズの黄金時代を支えた、岩瀬選手、荒木選手、浅尾選手は、現役引退を発表した。
30,40代がほとんどだが、中にはまだまだ20代前半の選手もいる。
タイガーズの今成選手は31歳ではあるが、バッティングセンス抜群で、現役続行を希望している。
ジャイアンツ中井選手は今期は主軸も務めたこともあり、28歳のこれから一番あぶらの乗る時期でもあろう。
同じジャイアンツの今年一番の話題だったといってもいい、上原選手は自由契約となってしまった。
開幕当初こそは、メジャーでも鍛えられた、キレのあるボールで抑えられていたが、夏場ぐらいから調子を上げられず、悔しいシーズンとなった。

何はともあれ、来シーズンはなにかと話題の多いシーズンになりそうだ。

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