FIFA フットサルワールドカップ2008 日本 vs ブラジル ハイライト

2008年ブラジルワールドカップ開幕戦。

開幕戦前日、アメリカでの直前合宿で怪我をした高橋 健介が間に合わずメンバーから外れることが本人の口から選手みんなに伝えられた。それまで一緒にワールドカップを戦う為に練習してきた仲間の直前での発表に涙する選手も多かった。そしてみんなが「健介の為にも!」と改めて想いを強くした。代わりのメンバーにはバルドラール浦安所属のピヴォ・稲田選手が呼ばれることになったがブラジルとの開幕戦には間に合わないため13人のメンバーで臨むこととなった。

一万人近くのブラジルサポーターそして遠く日本からも沢山のサポーターがブラジルの声援に負けないようにと大きな声を張り上げていた。

日本は大会直前に高橋 健介を怪我によりそしてブラジルとの試合開始早々に小野 大輔が怪我をして攻撃の中心であるpivo二人を失う。試合は予想通りブラジルが試合を支配して前半だけで1-3。

後半に入りさらにギアを上げてきたブラジルに対し日本はチャンスらしいチャンスを作ることもできず1-12の大敗。ブラジルの技術とスピードは圧巻だった。特に、ブラジルの8ゴール目ベットンのゴールシーン。カウンターの守備のため飛び込まず対応していた北原だが日本では考えられないような距離からノーモーションでのシュート。ハーフラインを越えたらシュートゾーンのトップクラスの選手達の判断力、シュートの正確さ、強さなどが表れた場面だった。

この試合の日本の唯一のゴールを挙げたのは、フットサル日本代表として、初出場でもあり、ボアスコンプラスサポート選手である小曽戸允哉。数年前までは埼玉県リーグで、ボアスコンプラスのスタッフの森田、加藤、鈴木、小原とロクFCというチームでプレーをしていた選手。

相手のpivo当てのパスをカットし得意のスピードに乗ったドリブルから、のちに日本でもプレーするマルキーニョスをかわし、キーパーの動きをよく見てワンフェイント入れてからゴール右サイドに流し込む。この試合でゴールをあげたことで日本のサポーターやメディアだけでなくブラジルのメディアなどにも名前を覚えてもらった。ブラジルが予選で失点したのはこの日本戦の1失点だけ。予選リーグが終わってからもそのことをブラジルのメディアに取り上げられた。


ブラジル戦のフットサル日本代表メンバー

GK(ゴレイロ)
12 定永 久男(名古屋オーシャンズ)
1 川原 永光(バルドラール浦安)
14 青柳 祐佳(バサジィ大分)
FP (フィールドプレイヤー)
5 比嘉 リカルド(デウソン神戸)
8 藤井 健太(バルドラール浦安)
2 前田 喜史(名古屋オーシャンズ)
7 金山 友紀(ペスカドーラ町田)
10 木暮 賢一郎(Union Deportiva Gestesa Guadalajara Futbol-Sala)
4 小宮山 友祐(バルドラール浦安)
9 小野 大輔(バルドラール浦安)
13 稲田 祐介(バルドラール浦安)
3 北原 亘(名古屋オーシャンズ)
11 稲葉 洸太郎(バルドラール浦安)
6 小曽戸 允哉(バサジィ大分)