新座片山FCのサッカー指導

スポーツの指導方法も昔から大きく変わっています。昔はスポコンといわれるような、厳しく指導することがスタンダードでした。怒ることによって、伸ばしていくような指導がどこにでも目にすることができるような状況でした。

しかし最近では怒る指導法をしてしまうと、保護者の人などから批判が集まりやすくなっている環境なので、なかなかできなくなっています。そして現代の子供が怒られ慣れていないことで、怒られることによって、委縮しやすい子供が増えているのも、怒る指導法が少なくなった一因です。その中で、新座片山FCサッカー少年団は、最近の流れと逆行している指導方法をとっています。新座片山FCの川原代表は、10の内9怒り1褒める指導と語っています。

その理由に関しては、いつも褒めていては、褒めることによる効果がなくなってしまうので、普段怒っていることによって、褒めることによる効果を高めていることを理由に挙げています。川原代表は怒ることの重要性を考えているので、必要な場面ではゲンコツもします。今の時代指導にげんこつを用いるのは稀となっています。理由としては、体罰ととられてしまって、問題になりかねないことなどです。しかし川原代表は子供たちの親が見に来ていても、関係なくげんこつを見舞います。ただげんこつをするのではなく、げんこつ後のフォローもしっかりとしているので、選手が委縮してしまうことはなく、不必要に選手との距離ができてしまうことも起きていません。川原代表のげんこつはイライラした感情の捌け口にしているわけではなく、全ては子供たちのためを思ってしているものです。それなので過去に、JFAや埼玉県サッカー協会から指導を受けて、謝罪文を提出したことがあっても、また所属選手の保護者からあやうく告訴されそうになっても、全くブレを生じさせることなく、げんこつをしながらの指導法を貫いています。

このような指導法を貫き、新座片山FCサッカー少年団は、街クラブにもかかわらず、Jリーグ下部組織の強豪チームにも勝ち、日本一を獲得した実績もあります。川原代表の指導法は、最近の指導法の流れと逆行していることもあり、批判も多くなっています。げんこつをする指導が良いのかどうかや、フィジカル重視のサッカースタイルが、小学生年代に必要な、技術や戦術を身につける機会を奪っているなどの批判が出ていますが、川原代表はブレずに自分の指導法を貫いています。