新座片山FCのサッカーに対する指導方針

新座片山FC少年団は、昭和57年に創設されたサッカークラブです。時代とともに名称が変わって行き、現在のクラブ名になっています。毎月1、2回の頻度で、土曜日にサッカースクールを開催しており、地元の高校などのグラウンドを借りて、練習を行っています。こちらのクラブでは、主に練習するのは小学校5、6年生です。幼稚園から小学校4年生までは、サッカーを楽しみながら、いろいろなことを考えさせていくことをメインに指導が行われています。

クラブの入会案内には、サッカーを通じて遊び、遊びながらサッカーを学ぶと記載されています。そして、小学校4年生以上になれば、遊びながら、勝負の厳しさも教えていくという方針で指導を行っています。このようなメンタルの指導はもちろん、技術的な指導も本格的に行っています。まずは、基本となるボールの蹴る、止めるという動作から、徹底的に指導していきます。このようなボールコントロールはどこのクラブでも教えていますが、さらにこちらのクラブの特徴として、心理的アプローチの指導があります。例えば、怖がったり、失敗や負けを恐れないように、常にコーチが声をかけています。このように、メンタルな部分の育成も重視しています。特に、小学校4年生以上からは、楽なサッカーは教えていません。

例えば、倒れない、ファールをしないといった基本的なことではありますが、いざ実践しようと思うとなかなかできないことが多いルールを課しています。そして、こちらのクラブの最大の特徴は、指導の9割が叱る指導であることです。近年は、叱らない指導が増えている中で、真逆の指導を行っているのには訳があります。それは、残りの1割で褒めた時に、普通に褒めるよりも効果的だからです。褒め方も、外国人のように大袈裟に大々的に褒めます。このようにして、生徒一人一人の個性を伸ばし、技術力の向上とメンタルを鍛えているのです。

さらに、最近では見かけなくなったげんこつによる指導もあります。体罰と捉える人もいるかもしれませんが、その分きちんと見えないところでフォローをしており、意味のあるげんこつなのです。また、このような厳しい指導についていけないようでは、厳しい戦いを勝ち抜いて行くことができないため、あえてそのような指導をしています。その結果、クラブは今や強豪チームとなり、30年間で2回の日本一を経験しています。また、プロのサッカー選手も5人輩出しています。