今、最も熱いのは。

2017年05月08日

今、最も熱いのは。

さて、2017のJリーグ(明治安田生命)も開幕して、早2ヶ月が経過し、新戦力が噛み合い、スタートダッシュに成功するチーム、あるいはまだまだ暗中模索の中、暗いトンネルから抜け出そうとするチーム。
と、ある程度のチーム状況がつかめてきた。

そんな中、今まさに熱いのが、今期のJ2リーグである。(DAZN加入後、全試合観れるので便利)
10/42を経過(5/2時点)とまだまだ序盤、1/4を経過しただけであるが、実に面白い構図になっている。
近年、J2リーグはますます混戦を極め、毎試合目が離せない。
非常に拮抗した勝ち点差の中に、多くのチームがひしめき合い、毎節順位の変動必至である。
その要因は、やはり2012年より開始されたプレーオフ制度によるものが大きいのではないだろうか。
1,2位自動昇格はもちろん、3-6位によるトーナメント方式による参入戦。
2位と3位、6位と7位はまさに天国と地獄である。

昨年もまさにそれを象徴するような戦績となり、22節~40節まで自動昇格圏内の2位を死守し続けた松本山雅FCは最終節手前、昇格目前で3位に落ち、トーナメントでは下克上を喰らった。
そして今期もJ2リーグで上位についているとはいえ、苦戦を強いられている。

【どのチームにも昇格の可能性がある】
この言葉がピッタリのリーグである。(J1ライセンスのないチームは対象外)
長いリーグの中でもいかに連敗をしないか。勝ち点を落とさないか。が最も重要なリーグであると考えられる。

10試合を終えての順位を振り返ってみる。(上位のみ)
1位横浜FC
2位名古屋グランパスエイト
3位湘南ベルマーレ
この三チームは勝ち点20で並ぶ。
続いて、
4位東京ヴェルディ
5位アビスパ福岡
が、勝ち点18で並び、
6位松本山雅
7位徳島ヴォルティス
が次いで勝ち点17で並ぶ展開となっている。
その後も、長崎、大分、岐阜、愛媛、千葉、、、。
と勝ち点、1,2の差の中にひしめき合っている。
1~7位までの勝ち点差がわずかに【3】ということは、極端な話、1,2試合で来期J1で戦うのかJ2で戦うのか。
明暗を分けてしまうほどだ、、、。
末恐ろしいリーグであることは間違いない。

そんな中、健闘しているのは首位の横浜FCと4位東京ヴェルディではないだろうか。
戦前の評価は決して高いとは言えなかった2チームだがここまでは善戦している。
共通して言えることは[失点の少なさ]だ。
首位の横浜FCは10試合を終えて、失点は「6」リーグ最小である。
対する東京ヴェルディも次いで「7」と上々の出来だ。
1試合平均の失点をいかに【0点台】に乗せるかは、昇格を狙う上で非常に重要な要素となる。
昨年の成績をみても、自動昇格を果たしたコンサドーレ札幌は、42試合中33失点。清水エスパルスは、42試合中37失点。と共に0点代をキープしている。
さらに言えば、首位の横浜FCはこれまで10試合の中で、2点以上取られた試合は1試合しかない。(第5節徳島ヴォルティス戦、0-2)
東京ヴェルディも1試合のみ。(第7節湘南ベルマーレ戦、2-3)
2位の名古屋グランパスエイト、3位の湘南ベルマーレは得点こそするものの、2失点以上の試合が既に3試合もある。
1試合平均の得点数を『2』以上に出来れば話は別だが、昨年は自動昇格を果たした清水エスパルスしか該当しない。
どんなに良くても得点の平均は1点台後半が妥当だろう。
得点の平均を2点台にもっていくことができれば、そう失点を心配することもないが、なかなかそうもいかないのが現在のJ2リーグである。
数字で見ると、昇格にはいろんな要素が必要なことがわかるが、この失点を『0点代』にすること。
は、このリーグの一つのキーファクターであることは間違いないだろう。

 

実力拮抗のJ2リーグとはいえ、やはり上位にいる名古屋グランパスエイト、湘南ベルマーレはJ1経験も豊富で選手層も厚く、連敗が少ないだろう。故に、そう順位は落とさないことが予想できる。
激戦必至なのはそれ以外の争いとみている。
序盤の台風の目は、先ほども挙げた横浜FC、東京ヴェルディだろう。
共に、前線に強烈なタレント(外国人フォワード)を置き、チーム得点の半分以上を叩きだしている。
反面、そこに頼りすぎる余り、攻撃のバリエーションが乏しい。(私の観る限り)
中盤、終盤戦にかけてどのチームが頭角を現すのか。
毎試合、目が離せない。

J2を観ていて特に思うのが、若い選手の活躍が目立つことだ。
選手権を制した、高卒ルーキー(青森山田卒)ジェフ千葉の高橋壱晟選手は開幕からスタメンに名を連ね、10試合中9試合でスタメン出場を果たしている。(そのうち6試合がフル出場)
夏のインターハイを制した(市立船橋卒)湘南ベルマーレの杉岡大暉選手は10試合中9試合に出場し、そのうち7試合にフル出場している。
京都サンガの注目のルーキー岩崎悠人選手なんかも観ていて非常に面白い。
チームの調子こそいまいちだが、前節にJ初ゴールを挙げ、これからもっと活躍しそうな予感を漂わせる。
こういった若手選手の台頭もJ2の醍醐味の一つである。

 

個人的には、東京ヴェルディのかつての黄金時代ような華麗なサッカーをもう一度J1の舞台でみてみたい。

何はともあれ、今期J2は『何か』もの凄いドラマが待ち受けていそうで、わくわくする。

そんな熱きJ2に期待したい。

※書き終えた、5月8日現在も未だ激戦の最中である。

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