世界と戦う13歳。

2017年06月17日

世界と戦う13歳。

先日、広島の地を訪れた際に立ち寄った、原爆ドーム。
初めて訪れたこの地には、物言わぬ深い闇を垣間見た。
そんな広島には数多くのプロスポーツクラブが存在する。その象徴が『広島カープ』
タクシーに乗っても、お好み焼き屋に入っても、町全体がカープ一色である
東京で、ジャイアンツをヤクルトを、、、。
応援するのとは、わけが違う。
人々の生活の一部として、広島カープは根付いている。
そこには、スポーツによって、地域で成功を収めるための縮図があった。
今度は、マツダスタジアムで観戦したいものだ。

 

さて、本題へ。

ドイツのデュッセルドルフでで開催された、卓球の世界選手権。
正直、卓球の記事を書くとは思っていなかった、、、。
それだけ、自分自信今回の、世界卓球には衝撃を受けた。
それは、もちろん日本人選手の活躍があったからである。

リオ五輪以降、急激に力を付けてきた日本卓球。
中国勢の牙城を崩すことは、容易ではないことは百も承知だが、世界選手権前のアジア選手権では、日本の平野美宇選手が、絶対王者、世界ランク1位の丁寧選手を破り、初優勝を成し遂げた。
まさに世界に、いや中国全土に衝撃が走ったのではないだろうか。
思えば、ラグビー日本代表がW杯で大国南アフリカを破った時のような、そんな衝撃をうけた。
平野選手はリオ五輪にはサポートメンバーとして帯同はしていたが、出場はしていない。
目の前で見る、日本代表の快挙を目の当たりにして彼女は何を感じたのだろうか。
代表メンバーにすら入れなかった彼女が、瞬く間に世界1位を破るまでに成長し、今や日本のエースに名乗りを上げる。
今回の世界選手権では、準決勝で再び丁寧選手と対戦し、惜しくも敗れるが、初の銅メダルも獲得する。
これからが本当に楽しみな存在である。

それよりも何よりも、、、。

世界を驚かせたのは、13歳の一人の日本人である。

史上最年少。

ベスト8。

この記録が、中国選手ではなく、日本選手が達成したことは、こからの日本卓球界にとって非常に意味のあるものになったのではないだろうか。

『張本智和』

現在の世界ランキングは、39位。

2回戦で早くも現実となった、日本選手で今最も世界制覇に近い水谷隼選手との日本人対決。

目下の注目は、13歳の中学生がどこまでオリンピックメダリストに喰らいつくことができるか。
ぐらいだっただろうか。

実際に張本選手は、水谷選手を憧れの存在と言う。

しかし、目の前で繰り広げられる日本人対決は、そんな戦前の予想を覆すものとなった。
終始、試合をコントロールしたのは張本選手。

コートを離れれば、どこにでもいる普通の中学生、、、。
なのか、、、。

いや、普通ではないように私には見える。

表情こそ、あどけなさの残る一人の少年だが、身長は167cm、靴のサイズは27.5cm。
妙に、落ち着きと貫禄を感じる。

試合内容は圧巻で、強気なプレースタイルは彼の根っからの負けん気の強さがひしひしと伝わってくる。

巷では、『ハリバウアー』と囁かれる雄叫び。

『チョレイ!!!!』

この雄叫びには賛否両論あるようだが、私は非常に好感を持てる。
どんどんやって欲しい。

相手へのリスペクト。
とは、スポーツの世界よく言ったものだ。
「相手を挑発した姿勢、バカにしている、見ていて不愉快」
チョレイ!にはそんな意見もあるようだ。

しかし、よく考えて欲しい。

彼が戦う舞台は世界のトップ。

実力はもちろんだが、相手をリスペクト出来ないような選手がこの舞台戦うことは出来ないはずだ。
相手を認め、己を磨き、しのぎを削ってこれまで戦ってきた舞台。

それでも、純粋に高みを目指し、その感情を爆発させる。
とにかく勝ちたい!
何が何でも目の前のポイントを取りたい。

「チョレイ!!!」

にはそんな思いを読み取ることができる。
必死に勝ちを目指すその姿は、やはり「普通の中学生」にはみえない、、、。

張本選手の試合は、正直まだ数試合しかみたことはないが、これから注目してみたい。

 

2020年、東京五輪での彼は16歳、、、。

きっと、『普通の高校生!!!!』ではない高校生が世界に衝撃を与えるのではないだろうか。

今から、楽しみだ。

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