次に考えること

2018年03月17日

次に考えること

開催中のパラリンピックはようやく日本人選手の金メダル獲得という嬉しいニュースが飛び込んできた。
オリンピックが閉幕してから早、2週間が過ぎようとしている。
4年に一度のスポーツ祭典、ここにどれだけ多くのドラマが待ち受けていたのだろうか。
日本は今、2020年東京オリンピック・パラリンピック、成功に向けて、各方面での準備が急ピッチに進んでいる。
あと少しすれば、日本は再び、スポーツ一色に染まる。
【4年に一度じゃない。一生に一度だ】
というラグビーW杯のPRポスターを街で見かけた。
確かに考えてみたら、オリンピックやパラリンピックも4年に一度の周期でやってくるが、出場する選手にとっても、我々観る側にとっても、4年に一度ではなく、その大会は一生に一度きりなのだ。

あるタレントが、そのものの【価値】は何で決まるのか。
という、話をしていた。
ものの価値は、【求める数】で決まると話した。
非常に興味深い話であった。
例えば、10000円のものがあり、それが1年間の間、ずっと売れなかったとする。
一方では、利益こそ少ないものの、1000円のものが、10人に売れたとする。
求めてる人がいなければ、そのものに値段は付いていても価値はない。

オリンピックのメダルはどうだろうか。
メダルを獲得することによって、多くのメディアに取り上げられる。
これまで全く知らなかったようなスポーツを観る機会が増える。
それによって、これからその競技を始める人が増えてくる。確実に裾野は広がっていく。
メダリストを取り上げることは、メディアにとっても価値のあることで、それなりの費用対効果を生み出すことが出来るのだろう。
企業も同じことで、メダリストを出せば大きな経済効果を見込める。
もちろん、選手にとっても色んな面で注目されることのメリットは大きい。
特に冬の競技は顕著で、日本ではまだまだ競技として根付いてるものは少なく、環境が整っていない。
働きながら、競技を続けている選手も多く、日々の練習場所確保もままならない。(特に夏場は)
それが、メダルを獲得することで、メディアに露出し、アピールできる。
それによって企業からのサポートを得ることができ、環境も整う。
競技に集中することで、これまでより記録は伸び、成長できる。強くなれる。

これだけの【価値】があるオリンピック、パラリンピック。
しかし、JOCから支払われる、オリンピックメダリスト16人への報奨金は合わせて、5300万円程度。(競技によって違う)
この金額を聞いて皆さんはどう思うだろうか。
私は、明らかに少ないと感じてしまう。
他国と比較しても、金メダルで1000万円近くをもらえる国もあるに関わらず、日本は夏でも500万円、冬にいたっては300万円程度である。(大会によって異なる)
もちろん、選手たちは報奨金を獲得するために努力しているわけではない。それはわかる。
であるならば、周りがその環境を整えなくてはならないのではないだろうか。
今、東京オリンピック・パラリンピックでのメダル獲得に向け、JOCからこれまでよりも多くの強化費が各競技に支払われている。
オリンピック、パラリンピックでのメダルはそれだけの価値があることを認めている。

あくまで個人的意見に過ぎないが、であるのならば、報奨金についても今一度、考えてもらいたい。
不正を繰り返す、どっかの政治家たちに税金を払うのなら、未来あるアスリートたちに夢を与えられるような環境を整えて欲しい。
と切実に思う。

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