新ルール

2018年04月08日

新ルール

オリンピック、パラリンピックが閉幕し、サッカーJリーグが開幕し、今年はW杯イヤーということこで、大いに盛り上がりを見せている。
そんな中、先月末より開幕した今年度のプロ野球。
大谷選手の二刀流、イチロー選手のマリナーズ復帰で話題をどうしても、メジャーリーグに持っていかれてしまっているが、今期の日本プロ野球はなかなか面白そうな展開になりそうだ。
パリーグはソフトバンクが戦力的には頭一つ抜け出している感はあるものの、セリーグは混戦必至の予感だ。
今年はどんなドラマが、どんなヒーローが誕生するのか。楽しみである。

そんな日本プロ野球界では、今年度よりルール改定で【2段階モーション】が解禁となり(これは西武ライオンズの菊池雄星選手が話題となっていた)、さらに大きな改定の一つに【申告敬遠制】が採用されることとなった。
既に、メジャーリーグでは採用されており、主な要素としては、試合時間の短縮に繋がる旨が説明されている。

ルールとしては、
まず、守備側が敬遠する場合、ベンチから監督が球審に敬遠の意向を伝える。
それを打者に伝え、一塁まで到達した時点で成立。
また、すでにカウントが進んでいても(例えばノーストライク、ワンボール等)でも申告することによって敬遠が出来る。

もちろん、従来通り、4球投げて敬遠することも出来る。
もう一つの特徴としては、申告した敬遠については、球数にカウントされない。(申告前に投げていたものはカウントされる)

これまでにも、敬遠を巡っては、様々なドラマがあり、このルール改定については、賛否両論分かれるところだ。
実際、自分としても、答えを求めるのはいささかナンセンスな部分ではある。
どちらかというと少し否定的な考えではある。

また、高校野球ではまだ採用されず、2020年オリンピックではおそらく採用されるであろうことから、ルール改定に踏み込んだ。
という流れもある。

記憶に新しいのは、1999年、当時阪神タイガースの新庄選手が敬遠の球を打ってサヨナラヒットにした場面や、当時読売ジャイアンツだった、長嶋茂雄選手は敬遠策に対して、怒りの抗議でバットを持たずに打席に立ったシーンなどもある。

とはいっても確かに、こんなシーンはやたら滅多にあることではない。
そういうシーンが無くなるのは面白くない。という考えは、少し違う気もする。

では、なぜ少し否定的なのか。

そもそも、申告敬遠制は本当に試合時間の短縮には繋がるものなのだろうか。
調べてみると、実際に日本のプロ野球で敬遠の場面が起きるのは、10試合やって1回ぐらいだ。
要は、0.1程度の数字しかないわけである。
この数値を元に試合時間短縮を謳うのはあまりにチープだ。
実際、自分でも試合を観る中で、敬遠のシーンはあまりみない。

だいたいにして、敬遠とは、点を与えたくない。
打たれたくない大事なシーンで発生するものである。
よって、敬遠のシーンでは、そのほとんどの場合、【ブーイング】が起こる。

実際に試合を観ていて、そういうシーンを目の当たりにすると、なかなか面白いものである。

イチロー選手も言うように、
「あれは(ルールを)戻さないと駄目でしょう。空気感があるでしょう。4球の間に。面白くないですよ」
とも言っている。

確かに、あの4球の中には、心理的駆け引きがある。
その空気感が無くなるのは、確かに少し寂しい部分でもある。

結果として、メリットとデメリットを考えてみる。
実際に、試合時間の大幅な短縮は見込めない。
メリットとしては、
①投球数をおさえられる
②敬遠を苦手な選手がボーク、暴投を避けられる
③緩く投げた後に、肩を作り直す時間を作らなくていい
といったところだろうか。
デメリットに関しては、述べているように
①敬遠独特の空気感がなくなる
②結局のところ時間短縮にはならない(敬遠するかどうかを確認しにいく場合は、尚更だ)
といったところだろうか。

野球ファンはこのあたりどう考えるのであろうか。

こうやって、綴ってみると、何年かに一度しか起きないかもしれない敬遠の歴史的なシーンのために、このルールを残しておくことも面白いのではないだろうか。
と思ってしまう。

 

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