雑感(後)

2018年08月17日

熱き、戦いを繰り広げる高校球児たちに水を差すかの如く舞い込んできた、ましてもスポーツ界の不祥事、、、。
今度は、ボクシング。
大相撲界を揺るがした暴力事件。横綱の引退。
今年の3月、レスリング協会の強化本部長によるパワハラ、セクハラ問題。
続く、日本大学アメリカンフットボールの危険タックル。
その裏で行われていた危険行為を指示する動き。

2020年、2年後に控えた東京オリンピック目の前にして、日本スポーツ界は今、大きな分岐点にいるのではないだろうか。
氷山の一角としか思えてならないのは、私だけではないだろう。
今もこうしている間に、新たな事件が起きているのではないか。と思うとぞっとする。
なぜ、こんなにも多くの不祥事が行われてしまったのか。
そして、なぜ今になってこんなにも多くの不祥事が明るみになっていくのか。

【コンプライアンス】【ガバナンス】
最近、よく耳にするこの2つワード。
コンプライアンスとは、広く言えば「法令遵守」ということになるが、昨今、日本のポーツ界においては近年、子供たちに教育的要素を踏まえ、コンプライアンスを徹底するため、スポーツ・コンプライアンス教育振興機構なるものが、設立されている。
教育的観点からコンプライアンスを徹底させ、本来、スポーツの在るべき姿。(定められたルールのもと、正々堂々と、力を出し、お互い尊重し合い、高潔な戦いを繰り広げる?ものなのか、、、、。)
そこを目指しことは素晴らしいことである。

そして、日本大学アメリカンフットボールの問題で再三耳にするフレーズが、「ガバナンス」
ガバナンスとは広く言えば、統治のことではあるが、現在、日本のスポーツ界においてここの問題は非常に深刻な状況にあるのではないだろうか。
要するにこれまでマイナースポーツ(こういう言い方は、その競技をされているかたには非常に失礼にあたるので謝っておきたい)の位置付けにあったものが、
企業スポーツへと転回していき、それは選手にとっては非常にありがたいことでもあるし、その競技の強化にも繋がる。
私自身もそのこと自体には、おおいに賛成である。
しかし、結局のところ、社会的責任を果たすガバナンスを形成することがそこに追いつけず、これまで問題にされなかったものが問題とされてきている現状もあるのではないだろうか。

スポーツが及ぼす、社会的影響、教育的影響は今や急激に大きくなっている。
その裏で、これまで甘い汁を吸ってきたものたちが叩かれる立場になってきたわけではないだろうか。
人間、一度美味しい味を占めたら忘れられないものである。
権力の裏にある大きなパンドラの箱を今こそ開けるべきときなのではないだろうか。
抜本的改革とはいったものだが、2020年を迎えるにあたり、スポーツ界は今まさに改革のときだ。

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