大混戦

2018年11月17日

思えば、1993年日本サッカーの歴史を大きく飛躍させたJリーグは、今や多くのサッカー少年たちの夢舞台となっている。 開幕当初、日本に10チームしかなかったプロサッカーチームは現在、実に50チーム以上ものプロチームが存在する。 ドーハの悲劇を経験し、21年前の昨日、「ジョホールバルの歓喜」として、日本サッカー界、初のW杯出場を果たす。 そこから実に6大会連続の出場を果たし、今やワールドカップは日本サッカー界の通過点となった。 20年の月日を経て、大きく飛躍したことは間違いがない。


記憶に新しいロシアワールドカップでは、下馬評を覆す活躍をみせた。 早くも次のワールドカップに向けて、着々と準備は進んでいる。 新生日本代表は見ていて実に可能性を感じる戦いぶりをみせてくれている。 若手とベテランの融合が実に絶妙で、それをコントロールする日本人監督の手腕がうまくマッチしている。 先ずは、近々の大きな大会として、アジアカップをしっかりと取ってもらいたい。 多くの若手選手が早いうちから海外に出ることで、より身近に世界を感じ、リアルタイムでその差を体現することができる。 そんな中で、ある選手は、海外で戦えば戦うほど、思うことは、「日本はアジアのNo.1」でなければいけない。 ということをアジアアップを前にして、話していた。 実に頼もしい言葉である。 おそらく20年前は、「アジアNo.1でなければならない」ではなく「アジアNo.1になりたい」だったのではないだろうか。 それは、観ている側の我々もそうであって、今や日本はアジアでは負けられない存在になるまで成長をした。


さて、そんな多くの若い選手が海外を目指す中、忘れてはならないのが、国内最高峰のリーグ、Jリーグだ。 冒頭にも述べたように現在、50以上のクラブが名を連ねる。 狭き門だった、プロサッカー選手への道は確実にその扉を大きく広げている。 今の日本代表はJリーグからも多くの選手が選ばられるので、選手のモチベーションは実に高いものになる。 故に、リーグ全体のレベルも上がる。 一方で、一昔前に比べ、海外のビックネームたちが減ってきているのも事実で、今シーズンはイニエスタ、フェルナンドトーレスといった話題の選手の加入はあったものの、もう少し、多くの外国人選手がJリーグを盛り上げてほしいとも思ってしまう。 それが自然と日本サッカーの飛躍に繋がるわけでもある。 そんなこんなで、今最も面白いのが、「J2」である。 まさに今、今日の最終戦の結果で、昇格が決まる。 近年のJ2で優勝争いがここまで混戦になったのはあまりみたことがない。 自動昇格の可能性を残すのが1位の松本、2位大分、4位の横浜FCである。 3位の町田はJ1ライセンスがないため、どの順位にいても昇格はない。 となるとポイントは町田の動向になる。
町田が優勝もしくは、2位になると、J1からの自動降格が1枠減る。
3位〜6位のプレーオフ圏内に入ると、J2から2チームの自動昇格のち、町田を除く3位〜6位までのチームでプレーオフが行われ、そこに勝つとJ1の下位チームとの入れ替え戦が待っている。
そんな運命のJ2最終戦。
どんな結末が待っているのだろうか。
まさに想像出来ない、筋書きのないドラマをリアルタイムで見届けたいと思う。

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