2018年を振り返る(前編)

2018年12月09日

なにかと慌ただしい年の暮れ。
今年は、暖冬でそのせいだろうか、、、。
それとも年の功だろうか。
例年になく、年末ということを忘れてします。
気づけば、今年も残り1か月を切り、平成最後の年末を迎えることとなる。
30年という平成の歴史の中で、様々な進歩と進化があった。
一つの時代の幕がおりる今、それは新たな時代の幕開けでもある。
一抹の寂しさと、次の時代への期待。
我々はそんな矛盾に似た感情を抱えながら次の時代へ足を踏み入れる。

さて、スポーツ界でも色んなことがあった2018年。
本音を言えば、嬉しいニュースばかりを集めたいところだが、そういうわけにもいかない。
前編は上半期を振り返ってみる。
1月、新年の風物詩、箱根駅伝は前評判通り、圧倒的な強さで青山学院が史上6校目の4連覇という偉業を成し遂げる。
高校サッカーでは、前橋育英高校が初優勝し、高校ラグビーでは、東海大仰星高校が大阪勢対決を制し、5度目の日本一に輝いた。
相次ぐ不祥事の中、大相撲会では、平幕栃ノ心が初優勝し、明るい話題を提供した。

2月、2018年度最大の話題でもある平昌五輪。
日本は金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル4個と健闘した。
実に印象的なメダルが多かった今回の五輪。
このコラム内でも取り上げさせて頂いた高梨沙羅選手の銅メダル。
4年前、金メダル間違いなしと言われて逃した五輪のメダル。
願ったいた色とは違うものの、4年間の想いが詰まったジャンプには感動した。
なんと言っても、今大会大活躍したのが、スピードスケート女子だ。
合わせて3個の金メダルは圧巻だった。
チームパシュートでは初代女王となり、日本の息の合った滑りは、「あっぱれ」だった。
小平選手の強さも際立った。
メダルを取った後の、相手選手への振る舞いは世界中から賞賛された。
同じ日本人として誇らしい瞬間でもあった。と勝手に感じていた。
異次元の強さで金メダルを獲得したのは、羽生結弦選手。
あのメンタルの強さはどこからくるのだろうか。ただただ驚いた。
もう一つ、話題となったのはカーリング女子。
銅メダルを獲得した彼女たちの試合中の会話が一躍話題となった。
「そだね~」のなんでもない、試合中のコミュニケーションが、なんと今年の流行語を受賞した。
五輪の与える影響の大きさを目の当たりに感じた瞬間でもあった。

3月、メジャースポーツの開幕前に、様々なニュースが飛び込んできた。
イチロー選手のマリナーズ復帰に、上原浩治選手の日本球界復帰。
明るい話題が多かった。
五輪後、高梨選手がW杯歴代最多の通算54勝の快挙を成し遂げる。
五輪の勢いそのままに高木美帆選手が日本人初のW杯総合優勝を成し遂げた。

4月、サッカーアジア杯女子では、なでしこジャパンが連覇を成し遂げ、復調の兆しをみせた。
春の選抜では、大阪桐蔭高校が圧倒的な強さで春連覇の貫禄をみせた。
大阪桐蔭時代の到来を予感させた。

5月、日本サッカーに衝撃がはしる。
なんと、スペイン代表のイニエスタ選手がヴィッセル神戸に入団した。
J史上、最高の助っ人。といっても過言ではないイニエスタ選手の加入で、日本サッカーの格は上がった。
随所に魅せるプレーの【質の違い】は、間違いなく、多くのサッカーファンをうならせた。
その一方で、問題となったのが、日本大学のアメフト問題。
残念なこの問題は、根が深く、根本的な解決はまだまだ先になりそうだ。
この問題を筆頭に、日本スポーツ界の悪しき風潮が、次々と明るみになった。
年をまたいで、2019年も引き続き、これらの問題は話題となりそうだ。

6月、ロシアW杯で日本代表は決勝トーナメント進出(ベスト16)の好成績を残した。
開幕前の監督交代劇から前評判を覆す活躍で、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。
日本サッカー界において、この監督交代劇には色々と言いたいことはあるが、ここでは控える。
何よりも、勇気ある戦いを見せてくれた日本代表選手に感動した。
決勝トーナメント1回戦のベルギー戦は、優勝候補筆頭のベルギー相手に試合終盤まで完全に指導権を握り、リードを保った。
悪夢の後半アディショナルタイム、、、。
日本サッカー界にとっては忘れられないドーハの悲劇。
あれから20年以上の時が経ち、新たに刻まれた悲劇は、これから先のサッカー界発展のための、プロローグに過ぎないだろう。

五輪とW杯があった上半期は、メディアも大きくスポーツの話題に時間を割いた。
一方で、大相撲の暴力問題からアメフト問題。
ボロボロと出てくる不祥事には、心を痛めた人も多いのではないだろうか。

今まさに求められているのは、【選手ファースト】の姿勢と、組織の抜本的改革である。

たくさんの話題に沸いた2018年上半期だったのではないだろうか。

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